JPモルガンは、インドの2024年の経済予測を、わずかながらではあるが上方修正し、同国の成長は世界的な成長勢いの減速の影響を受けるだろうと述べた。
同投資銀行は2024年の成長率見通しを5%から5.5%に引き上げた。 この修正は、今週発表された最新の国内総生産(GDP)データを受けて、インド経済が1─3月期に6.1%加速し、前四半期の4.5%から加速したことを示した。
DBS銀行のシニアエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は、今年の経済は「成長率が市場のコンセンサスよりもはるかに速く、あるいははるかに高かったため、非常に好調にスタートした」と述べた。
南アジアの国であるこの力強い成長は、商品やサービスに対する内需の回復と好調な輸出によって牽引されました。
JPモルガンはノートで「インドのサービス輸出が引き続き好調であること、また財の輸出も循環的に予想を上回っていることを懸念してきた」とノートで述べた。
ラオ氏は木曜日、CNBCの「ストリート・サイン・アジア」で、「製造業、建設業、農業生産高など、いくつかの上振れのサプライズもあった…固定資本投資の伸びも好調だった」と語った。
同氏は、貿易への依存度が高い経済は勢いを失っているが、成長の「有機的推進力」に重点を置いているインドのような経済は好調だと述べた。
しかし、JPモルガンは来年の同国の成長見通しについて依然として慎重な姿勢を崩していない。
政府は設備投資の拡大を発表しているが、それがより広範な民間投資サイクルに反映されるまでには時間がかかるだろう。
インドからの投資はここ数年「あまり動いていない」と述べた。 ジャハーンギル・アジズ、JPモルガンの新興市場経済部門責任者。
アジズ氏は、「過去6カ月間で、世界中で海外直接投資が目に見えて減少しているのが目に見えている」と述べ、対外直接投資は次のように付け加えた。 中国もインドも下落した。
「インドへの民間投資は基本的に横ばいであり、政府の投資による公的支出は過去10年間7%で横ばいである」と同氏は強調した。
同投資銀行はまた、先進国経済が景気後退に向かう中、世界経済の成長が鈍化し、インドからの輸出が減少すると予想している。
JPモルガンは「世界的な成長の勢いは今後数四半期でなお鈍化すると予想されており、国内では金融政策正常化の影響が遅れて現れるだろう」と述べた。