「改革は概ね政治の試練を乗り越えた」:野村はインドの経済基盤は引き続き堅調だと語る

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2024年インド下院選挙結果:投資銀行の野村は、インドの経済基盤は引き続き堅調であり、同国の改革は概ね政治の試練を乗り越えたと述べた。この発言は、BJP主導のNDAが政権に就いたものの、予想よりも支持率は低かった翌日に出された。一方、野党のインド連合は出口調査の予想を上回る結果となった。

「インドの経済基盤は引き続き堅調だと我々は評価している。インドにおける改革は概ね政治の試練を乗り越えており、政府は統治と行政改革のペースを維持し、土地と労働に関するより解決困難な改革については各州が取り組むことになると我々は予想している」と野村氏は述べた。

また、短期的な不確実性は高く、政治的背景も若干異なるものの、改革、マクロ経済、経済の全体的な方向性は変わらないだろうと付け加えた。

野村氏は、当面の焦点は政権樹立と、政治的同盟および政党間の交渉であると強調した。内閣は新顔を導入する可能性があり、野村氏は政策の方向性を見極めるため、7月初めに発表される予算に引き続き焦点を当てるだろうと述べている。

野村は、新政権の最初の125日間の議題は、デジタル化、インフラ、工業化、統治関連の改革に重点が置かれると予想している。選挙結果によって、支出が設備投資から再投資へと方向転換する可能性があるが、マクロ経済の慎重さが軽視されることは予想していないと同社は述べた。

同省は「暫定予算目標のGDP比5.1%から下がらないと予想しているが、政府がリフレ政策を政治的に必要とみなす場合、財政再建が遅れる可能性がある」とし、供給側改革は継続する可能性が高いが、要素市場改革は引き続き困難だと付け加えた。金融政策への重大な影響は予想していないとした。

政府の就任式は6月9日に行われる見込み。最終集計ではNDAが292議席、インド連合が234議席を獲得し、17議席は「その他」が獲得した。